なかほりの歩み
1935年(昭和10年)先代中堀義江によって
線香店(なかほり)は誕生しました。
現在の長野県塩尻市で農家の六男として生まれた義江は教職の道に進みましたが、
のちに上京し都内の線香販売会社に就職し板橋に居を構えます。
先代・中堀義江
経験を積んだ後、独立し栃木県産の線香を主に都内のご寺院、香花商に販売をしたのが始まりです。
栃木にある線香製造工場では、水車を使用して原料となる杉の葉を引き、それを粉砕して線香を仕立てていた
徐々に寺院を中心に販路を拡大するなか、第二次世界大戦となり東京大空襲の中焼け出され、
肩掛け鞄だけをもって着の身着のまま妻の実家近辺の千葉県木更津市に疎開することになります。
義江の鞄と財布
戦時中は徴用され軍需工場で働きましたが終戦後仕事を再開し疎開先から
都内のお寺さんに毎日汽車を乗りついで、通い拠点として再び営業を再開します。
そんな中、現代表である中堀敏夫が誕生し、昭和29年に拠点を東京板橋に移します。
敏夫は18才のころ大学に在学しながら家業を支え徐々に引き継ぐことになります。
先代・中堀義江と現代表・中堀敏夫
爾来60年コツコツと地道に販路を拡大し、
更に寺院用の通販カタログ、インターネット販売、インテリアアロマインセンスの
「東京香堂」事業部等着実に業容拡大が進捗しております。
現代表が引き継いだ寺院との取引は単なる商取引を超えた信頼関係が基本となっています。
先祖供養に対する価値観の多様化に直面する時代となりましたが、
商いの基本的な姿勢は変わらずに、お得意様第一の精神を貫いています。
サステナビリティへの
取り組み
- 線香の文化や技術を大切にこの先も継承してまいります。
- 梱包資材(ダンボールや新聞紙等)は再利用しています。
- 地域の福祉園と連携し、仕事を通した協働を積極的に深めています。